FLOWER! 第4話 ~学校探検~
【DC】 Yobanashi Deceive (夜咄ディセイブ) 【英語で歌ってみた ...
こんにちは~
今日も寒いデスネ…
では、ドウゾ~
「FLOWER! 第4話 ~学校探検~」
「まあ…うん。たしかにかっこいいなおい。」
ライトがトウイを見て呟く。
するとトウイがゆっくりとライトに焦点を合わせて、不思議そうに首を傾けた。
「……誰?」
くそ、不思議そうな面までイケメンかよ!!
ライトは心の中で「嫉妬」という気持ちが渦巻き、頭の中で「不公平」という言葉が駆け巡っていた。
そこにカラーが飛び出す。
「トウイたん、この男の子は下総蕾都、ライたんにょ!!俺っちの親友にょ!」
「おい、いつから俺はお前の親友になったんだよ。つか、まず友達じゃねえ!」
「ええ~!!ひどいにょー!!泣」
するとトウイがため息をついた。
「あの…下総…だっけ?」
「え、あ、ああ。」
急に話しかけられコミュ力を失うライト。
「あの…カラーは五月蠅いし馬鹿だしチャラいし迷惑かけっぱなしだけど、そんなに悪い奴じゃないから…仲良くしてもらえると嬉しい…でも、無理とは言わない…」
と、トウイが申し訳なさそうに言うものだから、ライトは自分を全力で殴りたくなった。
こんなイケメンに懇願されたら誰だって承知すんだろ!!
「まあ、別に…あんたがそこまで言うんだったら…友達くらいは…」
ライトがそっけなく言うと、トウイは笑顔でお礼を言った。
「有難うな…」
「……///!!(まてまてまて何俺はドキドキしてんだよ!!こいつは男で俺も男!!俺にホモスキルはねえだろうがくっそあああああああ!!)」
「ほらほらライたん落ち着いて~!気持ちはわかるけど~」
「俺の心を覗くなあああ!!」
「いや、がっつり声に出てたわよ。」
「まじかよおお!?」
__なんやかんや経て…__
カ「学校探検さーいかーい!!」
全(ライト、トウイ、ネスト以外)「おー!!」
トウイも加え、もう一度仕切りなおす。
「んじゃあまず手始めに…この体育館から!」
「これ、うちがおる意味あるか?」
「あるあるある!!女の子は、いるいらないとかない!!絶対いるにょー!!」
☆を飛ばして力説するカラーにため息をつくトウイ
「相変わらずだなお前…」
「いや~それほどでも☆」
「アホやな。」
「アホだな。」
「おい、駄犬、セリフ被せんなや。」
「わざとじゃねえよ!!!つか俺の扱い!!」
駄弁りが始まると、カラーが「はいはいはい!!」と手をパンパン打った。
「私語はなるべく謹んで、俺っちの説明をきくにょ!」
「いきなりえらそーだなお前」
「ライト、五月蠅いわよ。」
「いいねこーゆーの!探検とか好きー!」
「「レオ、空気よみなさい」」
「だから俺っちの説明…!!!」
カラーがいよいよ泣きそうだったので、ライトたちは(仕方なく)探検を始めることにした。
「じゃー体育館の説明をするにょ!
此処・私立花紅学園に体育館は3つ!第一体育館は授業で使う体育館で、第二体育館はトレーニング・練習用!ここがその第二体育館にょ~☆そして、一番広い第三体育館は実技・入学・進級試験用!試験のとき以外は立ち入り禁止だからきをつけるにょ~!!」
そこでミルが手を挙げる。
「カラー君、質問してもいい?」
カラーは顔を綻ばせて、「大歓迎にょ!」と言った。
「入学試験はわかるけれど、実技試験と進級試験ってなあに?」
そのことはライトも疑問に思っていた。
そこで、カラーはいつ持ってきたのか、試験制度の表を取りだした。
「じゃあそれもふまえて、試験制度の説明もしちゃうにょ!まず試験は一年に5回で、中間試験が5月と9月の2回、期末試験が7月と12月の2回、進級試験が3月の1回。中間は筆記、つまりペーパーテスト。期末は実技、技を使って実際に戦うにょ~。7月は1対1の個人戦で12月は2対2の団体戦。で、進級試験は筆記と実技の両方。そして…恐ろしいのが…」
カラーが急に声色を変えたため、ビビるライトとミル。
決心したようにカラーが口を開く。
「__…進級試験に受からないと…二年生になれないにょ…」
「「えええええええええええええええええ!?」」
叫びが見事にはもる二人。
「お…落ちた場合は!?」
ミルが恐る恐る訊く。
カラーは暗い顔で続ける。
「もし落ちたら…また一年生をやり直し。『留年クラス』っていうのがあるんだにょ…はあ…ホントこれだけは勘弁してほしかったにょ…」
ネストもうんざりした口調で言う
「ほんまや。この制度にするかやめるか、ずーっと学校の偉いセンセ達が検討してたんやが…結果留年制度ができてしもうたんや…」
途端にへにゃへにゃと崩れ落ちるライトとミル
「俺…まじでこの学校怖い…」
「私も…」
しかしカラーが二人の肩をぽんぽん叩く
「大丈夫にょ!!うかればいいだけなんだから!!二人ならぜーったいだいじょーぶにょー!!☆」
レオもうんうんと頷く。
「まだまだ時間あるし、いっぱい勉強すればうかるって!!」
ライトは少しだけじーん…とした。
こいつら…なにげに良い奴じゃん…
「あ…そういえば、皆の成績ってどのくらいなの?」
ミルが素朴な疑問を呟く。
すると突然、ミヨとヒミ、レオとカラーがバッと跪き、両手をネストとトウイに向かって掲げた。
「きいて驚け!!」
「「みて戦慄け!!」」
「中等部のテストで、ネスたんは学年ニ位、トウイたんは学年一位しかとったことないんだにょーーーーーーーー!!!!」
「えええええええええええええええええ!!!???」
「すっげええええええええええええええええええ!!!」
新事実に盛大に驚く二人。
しかし当の本人達は興味がなさそうで、ネストはふんっと顔を背けて、トウイは小さく欠伸をした。
「はあ…んなもんたいした自慢にならへんやろ。あと毎回そのポーズとるのやめへんか?」
「…同意…」
その言葉にミルはキラキラと尊敬の眼差しを向け、ライトは殺気を放った(嫉妬の炎ともいう)。
「いいねえ…頭のいい奴は…ったく。毎回中の下の奴と違って…」
ライトが嫌味を込めて言うと、なぜかカラーとレオが顔を強張らせた。
「ライたん…」
「な、なんだよ…」
「ライトって…」
「「そんなに頭よかったのか!!??」」
「…は?」
すると今度はミヨとヒミがカラーとレオに手を掲げた。
「きいて驚け!」
「みて戦慄け!」
「……中等部のテストで、この二人はいつも最下位を争ってたんだ…」
「えええええええええええええええええ!!??」
「ある意味すげえよお前等!!」
あきらかにさっきの二人の時とは違う驚き方をする二人。
「つかお前等、さっきテストなんて大丈夫的なこと言ってたくせに、お前等の方やべえじゃねーか!!」
「流石にそれはだめだと思う…」
「とっくにアウトや。」
ぐさぐさと言葉の矢がレオとカラーに突き刺さる。
しかしそれでめげないのが二人。
「トウイたん!!ネスたん!!」
「トウイ!!ネスト!!」
同時に叫び、がしっと腕をつかむ。
「「俺/っち/に、勉強教えてください/にょ/!!!!」」
続く✿