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どうぞゆっくりしていってください

FLOWER! 第7話 ~お勉強会 其の3~

こんにちは!

いや~春休み、みーんな田舎に帰っちゃって、クライスくっそひまです。

かといって宿題を終わらせる気も起きないし…なんかぐでーっと毎日過ごしてるので、更に太ります。なんかいいダイエット法ないかな…

 

まあ雑談もこのへんにして、本編どうぞー

 

 

 

 

 

 

 

 

「FLOWER! 第7話 ~お勉強会 其の3~」

 

 

 

 

 

 「改めましてええ!!トウイせんせえのお勉強かーーーーーーーい!!」

 

 

レオが無駄に大きい声で叫ぶ。

 

「「いえーーーーーーーーい!!」」

 

そしてそれに乗る双子。

 

 

当のトウイは、さも迷惑そうに眉をひそめた。

 

「…なんで俺の勉強会なんだよ…」

「この中でトウイが一番あたまいいから!!」

「ネストだって頭いいだろう…」

「ふん、学年一位にはかなわんわ。ええから教えてくれやトウイセンセー」

 

意外にもネストも乗り気だった。

助け舟がなくなり、トウイはやれやれと言ったようにため息をつく。

 

「わかった…じゃあやるよ。」

 

 

そして無線機を使い、お手伝いさんにホワイトボードを持ってきてもらった。

畳の和室にホワイトボードとなると、少々不格好だが、まあ無いよりはましである。

 

みんなが机の上にノートと参考書を広げ、筆記用具を手にするのを確認すると、トウイも水性マジックを手にし、前に立った。

 

 

先ずは数学。

 

 

 

 

「えっと…じゃあ展開公式の基本から…。」

 

 

キュッキュッと音を立てながら、マジックで文字を記していく。

そこで、カラーとレオが同時に手をあげた。

 

 

「「先生しっつもーーーん!!」」

「…まだなにもしてないんだが…まぁいい。なに?」

「「展開公式ってなにー?」」

 

 

 

 

 

 

 

「……先々週あたり授業でやったろ!!!」

「え!?知らないにょ!!」

「なにそれ!?おいしいの!?」

「きっとまずいにょ…」

「そうだよな…数学だし」

 

 

 

 

ライトはその会話を聞き、本気で二人の将来を心配していた。

ミルは冷や汗をかきながら事の成り行きを見届け、ネストはもう別の世界にいる。

双子は笑い転げているが、トウイは頭を抱えていた。

 

 

 

「じゃあ…かくからきいとけ…」

 

そこで怒らないのがトウイ。

ライトならきっと水性マジックを二人の顔面に投げつけていただろうと自覚していた。

 

 

 

『・(a+b)二乗=a二乗+2ab+b二乗

 ・(a-b)二乗=a二乗-2ab+b二乗』

 

 

「これは2数の和・差の二乗の公式。これはわかるな?で、和と差の積の公式が…」

 

『・(a+b)(a-b)=a二乗-b二乗』

 

「こう。ここはこんなに詳しく書くまでもないけど…」

 

 

 

 

「トウイ、ごめん。」

「なに…?」

 

 

 

 

 

 

「「ぜんぜんわかんない(にょ)」」

 

 

 

 

 

 

 

………………。

 

 

 

 

 

 

「トウイ、切れていいと思うぞ!」

「そうやで!うちならとっくにお空にぶっ飛ばしとる。」

 

ライトとネストが、青ざめて動かなくなってしまったトウイに声をかける。

 

「ぎゃはっはっはははwwwwwwwww二人ともおもしろすぎるwwwwwwwwwwwwwwwおwwなwwかwwいたいwwwwwwww」

「なんでそんなにばかなのおおおwwwwwwwwwwwwwwwちょwwwwやめてwwwwwwwwwwww吐きそうwwwwwwwwww」

「双子うるせえ!!!」

「やれやれ…」

 

 

「カラー…レオ…」

 

 

トウイがゆらりと揺らぐ。

 

「ひい…!!ごめんなさいにょ!!でもホントにわかんないんだにょ!!」

「そうだよ!だって何言ってるか理解できないんだ!!」

 

 

しかしトウイは頭を軽く振っただけで、何もしてこなかった。

 

「いや…別にいい。二人はやる気がないわけじゃないから、別に怒ったりはしない。だがこのままだと、皆の数学がすすまないと思うんだ。二人には後で個別で教える。それでいいか…?」

 

「おいトウイ!!なんでお前はそんなに優しいんだよ!!」

「別に…これが一番ベストだと思っただけで…」

「甘い!!3発ずつくらい殴ったれ!!」

「殴っ…!?物騒だな…」

 

 

 

 

トウイの提案により、授業内容は数学から国語へ変更。

 

 

 

「よし…それじゃあ、国語はさっきプリントを印刷してきたから…。自由に解いていって。わからないところがあったら前に持ってきて」

 

『はーい』

 

 

 

 

__数分後…__

 

 

「終わったで。」

 

やはり一番に終わったのはネストだった。

 

「え、はやあ!!てかネスたん、一度も質問してないよね!?こんな難しいプリントなのに!!」

 

カラーが血相を変えて叫ぶが、ネストはチッと舌打ちをした。

 

「…馬鹿が。トウイは、レオとカラーだけ簡単なプリントにしてくれたんやで?それすらも難しいってほんま…もう呆れて物も言えんわ。」

 

実のところ、そうなのだ。

トウイは、ネスト達五人のプリントは高1用だが、カラーとレオの二人は、中2~中3用のプリントを配布してくれたのだった。

 

しかしトウイはたいして気にしていないようで、

 

「…この二人の頭が悪いのは、中等部の頃から知っている…。けど、だから今日勉強会を開いているわけだし…頭の悪さを叱ったって、勉強するしかないんだからしょうがない…」

 

そうさらりと言っただけだった。

 

 

…これが真のイケメンってやつか…

 

ライトはプリントを解きながら頭のメモに書き留めておいた。

 

 

「はーーーーーーーーい!!せんせーしっつもーん!!」

 

と、これまた大きな声でレオが叫び、プリントを掲げて前に走ってくる。

 

「…どこ?あと、そんなに大きな声で呼ばなくても聞こえてるから。」

「えへへ~ごめんごめん!えっとねーここなんだけど、これであってるー?」

 

レオがプリントに穴が開く勢いでビシビシと問題を指差す。

 

「…なになに…?

『【】の中には身体の一部の漢字が一文字入ります。漢字を入れて、諺を完成させなさい。』か…」

 

[正しい答え]

 

1、【口】は災いのもと

2、仏の【顔】も三度まで

3、【鼻】が高い

4、二の【足】を踏む

5、【歯】が立たない

6、【首】を長くする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[レオの答え]

 

1、【幽霊】は災いのもと

2、仏の【ツラ】も三度まで

3、【頭】が高い

4、二の【宮】を踏む

5、【足】が立たない

6、【髪】を長くする

 

 

 

 

………。

 

 

 

 

「ぶふぉwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

クッソワロスwwwwwwwwwちょ、死ぬwwwwwwwwwwwwww」

「腹筋壊れるwwwwwwwwwwwwwやめろwwwwwwwwwww」

「な、なんやこのふざけた答ええwwwwwwwwwwwww」

「とりあえず、幽霊にあやまってこいwwwwwwww」

「仏のツラ!!あってるよ!あってるけどwwwwwwww言い方wwwwwwwwwwwwwwwww」

「ズwwwwガwwwwタwwwwカwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwひいいwwww死ぬwwwwwwwww」

「作者の影響でてるwwwwwwwwwwwww黒バスクラスタが蠢くぞwwwwwwwwwww」

「てかおいいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww二の宮さんwwwwwwwwwwwwwwwwwwww踏まれちゃってるよwwwwwwwwwwwww」

「お前、二の宮さんと嵐ファンにあやまってこいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

「てか、全国の二の宮さんに謝れwwwwwwwwwwwwwwwwww」

「足が立たないてwwwwwwwwwwwwク〇ラかいwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

「『ク〇ラが立ったああーーー!!』wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

「かwwwwwwみwwwwwwwwwwwwwwをwwwwwww長くwwwwwwwwwwwwww」

「ラプン〇ェルかよwwwwwwwwwww髪長姫えええええええwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

「この小説はいつからパロネタになったwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

 

いつからのぞいていたのか、みんなレオの解答をみて大爆笑だった。

(なぜかレオもみんなにつられて笑っていた。)

トウイとミルも、爆笑はしなかったが、クスクスと笑っている。

しかし、カラーは不思議そうにきょとん…として、首をかしげていた。

 

 

 

「え…?これ、全部あってるにょ…。なんでみんなそんなに笑ってるによ…?」

 

 

 

 

 

その言葉によってまた皆の腹筋がぶっ壊れかけたのだった…

 

 

 

 

 

 

 

 

続く!✿